トゴとは？絶対に返せない悪夢の金利｜借金地獄から抜け出す方法は一つだけ

借金問題で悩んでいる方の中には、「トゴ」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。日常会話では聞き慣れない言葉で、闇金業界で使われるものですが、とても怖い意味を持ちます。

一度トゴの金利で借りてしまうと、返済不能状態に陥り、精神的にも経済的にもかなり追い詰められることになります。

闇金業者は法律の範囲外で営業しており、利用者を借金の泥沼に引きずり込むことが目的です。この記事では、トゴ金利とはどのような金利なのか、借りてしまうとどうなるのかを詳しく紹介していきます。

トゴとは何か 闇金用語の意味と実態

闇金業界には独自の言葉が数多くあります。トゴもそうした業界用語の一つです。生計を圧迫するほどの高い金利設定を表す言葉として使われています。

一般的な消費者金融や銀行とは比較にならないほどの高金利で、借りた人を短期間で借金地獄に陥れます。法律で定められた金利の上限をはるかに超えるものであり、明らかな違法行為です。

トゴの仕組みと計算方法

トゴという言葉は「10日（ト）で5割（ゴ）」に由来しています。つまり、10日間で元金の50%もの利息が生み出される金利設定ということです。

例えば5万円をトゴで借りた場合、10日後には元金5万円に利息2万5千円（元金の50%）を加えた7万5千円を返済することになります。利息だけで2万5千円は法外な金額です。平均的な給料から返済計画を立てるとしても、通常よりかなり厳しいものになるでしょう。

法律で定められている金利の上限（利息制限法による年20%程度）と比較すると、トゴの金利は約90倍以上という信じられないものです。年利に換算すると1,825%という途方もない数字になります。

他の闇金の金利との比較

闇金業界にはトゴ以外にも様々な金利設定があり、代表的なものには「トイチ」（10日で1割、年利365%）や「トサン」（10日で3割、年利1,096%）などが存在します。

トゴはトイチやトサン以上の高金利であり、特に違法性が高く、信じられないスピードで借金が肥大化していくのです。

闇金では複利計算が当たり前であり、返済が遅れれば遅れるほど借金が雪だるま式に増加していきます。最初は小さな金額で、たとえ10日だけ借りたとしても、借りた金額を1.5倍にして払わなくてはいけません。

なぜ闇金はこのような高金利を設定するのか

闇金業者がここまで高い金利を設定する理由は、通常の金融機関から借りられない人たちを標的にして、足元を見ているからです。

信用情報に問題がある人や、すでに多重債務に陥っている人など、正規の金融機関では審査が通らない人たちが、闇金の搾取対象です。

闇金業者は短期間で高額な利息を取ることで貸し倒れリスクをカバーしています。債務者の返済が遅れれば遅れるほど、闇金側の利益が増え、基本的には完済できないように仕組まれています。

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トゴの金利で借りるとどうなる？借金地獄の実態

トゴでお金を借りてしまうと、どのようなことになるのでしょうか。大抵、利用者は借金地獄に陥り、経済的にも精神的にも追い詰められてしまいますが、どのような段階を経てそうなるのか、詳しく見ていきましょう。

返済できない仕組みが組み込まれている

トゴの金利設定では、借りてから10日で元金の1.5倍、20日で元金の2.25倍に膨れ上がります。30日経つと元金の3.375倍になり、借金はあっという間に、雪だるま式に増えていきます。

トゴの金利は、最初から返済不能に陥るよう設定されており、普通の給料では返済が追いつかないほどの違法な金利です。

利用者が支払う金額の大部分が利息に充てられるため、元金がほとんど減りません。利息の返済だけで精一杯で、いつまでたっても借金が減らない状況が続きます。

複利計算による借金の膨張

闇金の恐ろしさは、複利にもあります。闇金は元金に対してだけでなく、増えた借金総額に対して利息をかけてくるのです。

例えば10万円をトイチ（10日で1割）で借りた場合、3ヶ月後には約23万5000円に膨れ上がります。トゴではさらに利息がかさみ、10万円を借りた場合、わずか3ヶ月で約384万円になってしまうのです。

当然、一般的な収入では到底返済が追いつきません。結果として、多くの人が違法な取り立てに怯え続けることになります。

違法な取り立てと精神的苦痛

闇金からの取り立ては悪質で執拗です。昼夜を問わず電話や訪問による取り立てが行われ、日常生活が成り立たなくなるほどの精神的プレッシャーをかけてきます。

職場や家族への連絡など、社会的信用を失わせる脅しを行うことも珍しくありません。「支払わなければ家族に迷惑がかかる」などと言われ、精神的に追い込まれます。

多くの闇金業者は「今日は利息だけでいい」などと言って完済させないよう仕向けてきます。利息だけを払わせ続けることで、元金が一向に減らない状況を作り出し、永久に取り立て続けるのです。

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闇金から借りてしまったときの対処法

闇金から借りてしまった場合でも、解決策が無いわけではありません。闇金との契約は法的に無効であり、実は返済義務は存在しないのです。

絶対にお金を支払わないことが重要

闇金との契約は民法上の「不法原因給付」にあたり、法的には返済義務がありません。闇金業者の営業自体が違法行為であり、違法業者との契約は法的効力を持たないのが現実です。

一度でも支払うと「まだ取れる」と判断され、取り立てが続くことになります。「もう少し払えば終わり」という言葉を絶対に信じてはいけません。

何があっても支払わないという強い意志を持つことが、闇金から逃れるための最初の一歩です。

証拠を集めて警察に相談する

闇金からの取り立ての証拠を集めましょう。通話録音、メッセージのスクリーンショット、手紙やFAXなど、あらゆる取り立ての証拠を保存しておきます。

警察署の生活安全課に、闇金業者について相談するのも良い手です。警察が動いてくれれば、取り立てが止まる可能性も。

警察への相談と並行して、弁護士への相談も進めておきましょう。両方から手を打っておくことで、より効率的に物事が運びます。

闇金対応に強い弁護士に相談する

闇金問題の解決方法として確実なのは、闇金対応に強い弁護士に相談することです。弁護士が介入すると、基本的には取り立てが止まります。

弁護士から「受任通知」を闇金業者に送付することで、闇金業者から依頼者への直接の連絡が法的に禁止されるためです。

弁護士は警察への刑事告発や闇金業者の口座凍結などの法的措置が可能であり、闇金業者にとって最も厄介な存在なのです。多くの闇金業者は弁護士が介入すると取り立てを諦めざるを得ません。

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まとめ

トゴは10日で5割という法外な金利設定を表す闇金用語です。年利に換算すると1,825%という途方もない数字で、借りた人を確実に借金地獄に陥れます。

闇金業者は違法な高金利と厳しい取り立てにより、利用者を精神的にも経済的にも追い詰めます。一度でも利用すると抜け出せなくなるため、絶対に手を出してはいけません。

もし闇金から借りてしまった場合は、絶対にお金を支払わないこと。闇金との契約は法的に無効であり、返済義務はありません。証拠を集めて警察に相談したり、闇金対応に強い弁護士に相談することがベターです。

借金問題を一人で抱え込まず、専門家に相談してみませんか。きっと闇金被害から逃れるきっかけになります。勇気を出して相談することで、借金地獄から抜け出すことができますよ。