借金をした覚えがないのに突然「返済しろ」と迫られる。「押し貸し」と呼ばれる闇金業者による悪質な手口に苦しむ人が増えています。押し貸しの被害に遭うと、勝手に口座にお金を振り込まれ、法外な金利での返済を迫られる被害を受ける可能性があるのです。知らない間に借金地獄に陥ってしまうリスクがあるので、闇金業者からの押し貸しには注意が必要です。
この記事では、押し貸しの仕組みや被害に遭いやすい人の特徴、対処法について詳しく解説します。
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押し貸しとは?闇金が行う違法な貸付行為

押し貸しは、闇金業者が行う違法な貸し付け手口のひとつです。押し貸しの被害に遭った人は、振り込みにより勝手に金銭を貸し付けられ、高金利での返済を迫られます。正規の貸金業者であれば、厳しい審査や契約手続きが必要ですが、押し貸しは一方的に行われることが特徴です。
押し貸しの基本的な仕組み
押し貸しでは、被害者の意思とは無関係に口座に金銭が振り込まれるところから始まります。勝手に金銭が振り込まれたあと、闇金業者から「お金を貸した」という主張とともに返済を迫られることが特徴です。
振り込まれた金額には、法律で定められた利率を大幅に超える違法な金利が設定されます。法外な金利を設定された後は、週単位や10日単位といった短い期間で返済を求められることが闇金業者の特徴です。闇金業者は、一度でも返済に応じた人を完済させないよう仕向け、元金は減らさず利息のみを払わせ続けます。
闇金業者が押し貸しを行う目的
闇金業者が押し貸しを行う目的は、法外な高金利で多額の利息を巻き上げることです。通常の消費者金融の金利が年15〜18%程度なのに対し、闇金業者は年利で数百%から数千%という金利を設定します。
闇金業者は借りた人が完済できないように妨害し、利息だけを返済させ続けることで、長期的な収益を得ようとします。闇金業者から押し貸し被害に遭ったり、お金を借りてしまったりした場合、返済をしても元金は減ることはありません。一度でも返済に応じた人は「良いカモ」として認識され、繰り返し被害に遭うことが特徴です。
勝手に貸し付けたのに取り立ては強硬
闇金業者は、勝手に振り込んだにもかかわらず、金利や手数料などを付けて元金を大幅に上回る金額の返済を求めてきます。振り込んだ額の5倍以上の返済を求める事例も報告されており、詐欺と言ってしまっても過言ではありません。
また、闇金業者の取り立ては非常に厳しく行われ、1日に何十回も電話をかけてきたり、自宅や職場に直接訪問したりします。家族や勤務先にまで連絡が入ることも珍しくなく、日常生活に大きな支障が生じるケースも珍しくありません。
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押し貸し被害に遭いやすい人の特徴とは?

押し貸し被害に遭いやすい人には、特定の条件があります。闇金業者は過去に何らかの形で闇金とつながりがあった人を狙うケースが多いので、一度でも闇金業者と関わったことがある人は、押し貸しのリスクがあることを知っておきましょう。
過去に闇金を利用した経験がある人
過去に闇金から借り入れをした人は、最も押し貸しの被害に遭いやすいです。すでに完済して新たな契約をしていない人でも、一度利用した記録があるだけで、再度ターゲットになることがあるので注意しましょう。
闇金業者から勧誘を受けたものの契約を断った人も、個人情報を伝えた時点で押し貸しのリスクが高まります。名前や住所、銀行口座情報などが業者に知られると、後になって突然金銭が振り込まれ、押し貸しの被害に遭うケースも多いです。
詐欺被害に遭ったことがある人
過去に詐欺に遭った経験がある人も、押し貸しの被害に遭いやすい傾向があります。詐欺師や悪徳業者と闇金業者の間には繋がりがあるケースが見られ、被害者の情報が共有されているケースが少なくありません。
悪徳業者や闇金の間では被害者の名簿が存在し、情報が取引されています。フィッシング詐欺などで個人情報が流出した人も、押し貸しのターゲットになる場合があります。詐欺師と闇金業者の間で、騙されやすい人として情報が共有されてしまうのです。
完済間近の債務者を狙う手口
闇金からの借金が完済できそうになったタイミングを狙って、追加で強制的にお金を貸し出されるパターンもあります。返済が順調に進んでいる人は支払能力があると判断され、新たなターゲットとして狙われやすくなるのです。
債務者が完済すると、闇金業者への返済が途絶えてしまいます。闇金業者は、返済能力のある人からさらにお金を巻き上げようと、あえて完済させないよう勝手にお金を振り込み、新たな債務を押し付けるのです。
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押し貸しのよくあるパターン

押し貸しの手口には、様々なパターンがあります。万が一押し貸しの被害に遭ってしまいそうになっても、対応によって後々の展開が大きく変わるため、典型的なパターンを知っておくようにしましょう。
低額の振込から徐々に金額が大きくなるパターン
押し貸しの多くは、最初は数千円程度の少額が振り込まれるところから始まります。振込を放置すると、数日後に闇金業者から連絡が入り、高利な利息とともに返済を迫られます。返済を続けていると、いつの間にか金利だけが膨らんでいき、金利を返済し続ける生活を送らなければいけなくなるのです。
さらに、初回の返済に応じると、他の闇金業者からも目をつけられる可能性があります。少額だからと言って返済してしまうと「払いのいい人」として複数の業者から狙われることになりかねないので注意が必要です。
融資を断ったのに強引に振り込まれるパターン
闇金からの融資を検討して一度問い合わせたものの、最終的に断った場合でも、勝手に口座にお金が振り込まれるケースがあります。業者は問い合わせの時点で得た個人情報を利用して、押し貸しが行われてしまう可能性があるので注意が必要です。
申し込み時に伝えた勤務先や緊急連絡先に、しつこく督促の電話がかかることも多く、周囲に迷惑がかかることを恐れて支払いに応じる人もいます。報復を恐れて支払いをしてしまうと、高い金利での返済を要求され続けるので、どんな状況であっても返済してはいけません。
銀行への問い合わせで被害を回避できた例
被害を回避できた人の多くは、振込みに気づいた段階ですぐに銀行に連絡しています。不審な振込みであることが判明した場合は、組み戻し手続きを行うことで押し貸し被害を防ぐことが可能です。ただし、すぐに組み戻し手続きをした場合でも、手数料などの名目でお金を要求されることも考えられるため、油断しないようにしましょう。
押し貸し被害は、はじめに適切な対応をすることによって回避できます。身に覚えのない振込を発見し、すぐに銀行に問い合わせて組み戻しの処理を行うことで、トラブルを未然に防止できるでしょう。
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押し貸しの被害に遭ったときの対処法

押し貸しの被害に遭った場合、冷静な判断と適切な対応をすることが大切です。闇金業者からの要求に応じず、法的な解決策を探りましょう。
振り込まれたお金には絶対に手をつけない
口座に身に覚えのないお金が振り込まれた場合、どんなに金額が小さくても絶対に使ってはいけません。押し貸しの恐れがある場合や、誰からの振り込みか分からない場合は、必ず銀行に連絡しましょう。
まずは、銀行に連絡して誤って振込みされた可能性を確認します。振込元が判明した場合は、すぐに組み戻しの手配を銀行に依頼してください。
闇金業者の要求には絶対に応じない
闇金業者から連絡があり、法外な利息を要求されても、恐怖に負けて返済してはいけません。一度返済に応じると「脅せば払う」と判断され、さらなる取り立てにつながります。
押し貸しは違法行為であり、利息などの返済をする必要がないことを知っておきましょう。闇金業者は、脅迫的な言動で返済を迫ります。しかし、返済の意思がないことを言葉と態度で拒否することが重要です。押し貸し被害に遭っていることがわかった場合は、警察に相談するようにしましょう。
闇金に強い弁護士に相談する
押し貸しは犯罪行為であるため、闇金問題に詳しい弁護士に相談することで解決できる可能性があります。弁護士による交渉で、取り立てや嫌がらせを止めることが可能です。
さらに、警察への被害届の提出も検討すべきです。押し貸しは、出資法や貸金業法違反、場合によっては脅迫や恐喝罪にあたる可能性があります。警察と弁護士の両方に相談することで、より安全で効果的な解決が期待できます。
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まとめ

押し貸しは闇金業者が行う悪質な手口で、被害者の意思に反して金銭を貸し付け、法外な金利での返済を迫る行為です。過去に闇金を利用した経験がある人や、詐欺被害に遭ったことがある人が標的になりやすいです。
被害に遭った場合は、振り込まれたお金に絶対に手をつけず、闇金業者の要求にも応じないようにしましょう。銀行への問い合わせや組み戻し手続きをすぐに行い、闇金問題に詳しい弁護士に相談することで解決の糸口が見つかります。
押し貸しにあった被害者には返済義務がありません。恐怖や不安から一人で抱え込まず、専門家の力を借りることで問題解決が可能です。早期に対応することで被害を最小限に抑えられるでしょう。
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