借金で苦しんでいる方の中に、闇金業者からの取り立てに悩まされている人は少なくありません。闇金業者はどのような組織と関係があるのか、危険な取り立て方法から身を守るにはどうすれば良いのか気になる方も多いでしょう。
闇金とやくざの関係性は複雑で、直接的な運営から資金提供の実施まで様々なケースがあります。最近では暴力団と関係のない素人が運営する闇金も増えており、取り立て方法も電話や職場への嫌がらせに加え、SNSを利用した新たな脅迫手法も登場しています。
今回は、闇金から借りるとどうなるのか、万が一借りてしまった場合の対処法について見てみましょう。
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【考察】闇金とやくざの関係性とは?

闇金とやくざ(暴力団)の関係についてはさまざまな情報があります。実際、両者の間にはどのような繋がりがあるのでしょうか。
やくざが直接運営する闇金はある?
暴力団などの反社会的勢力が直接闇金を運営し、組織の資金源として利用するケースはあります。よく知られているのは、2000年代初頭に猛威を振るった「指定暴力団山口組旧五菱会」系の構成員が、運営または運営を取り仕切っていた闇金業者の一派です。
総額1000億円とも言われる金額を全国の闇金被害者から不当に搾取しており、大きな社会問題となりました。現在でも同様の闇金や債権者は活動しています。
反社会的勢力が運営する闇金を刺激すると、強烈な嫌がらせ被害が発生する可能性があります。こうした業者は「メンツ」を重んじるため、債務者側が一線を越えると、想像もつかないような報復を採算度外視で行う可能性があるのです。
やくざから資金提供を受ける闇金業者も存在する?
やくざが直接運営しているわけではなくても、闇金業者の資金提供者、いわゆる金主になっているケースも少なくありません。被害者から搾取したお金が間接的に暴力団の資金源となっているパターンです。
金主からの圧力がかかるため、取り立てに執念を燃やしていることが多いのが特徴です。闇金業者側も必死なため、取り立てが特に苛烈になる傾向があります。
独立系の素人が営む闇金の増加
近年、暴力団と繋がりのない一般人による闇金業者が増えています。「闇自営」とでも言うべきでしょう。
反社会的勢力でさえ一定程度期待できる「規律」すら存在しないため、大変危険な輩と言えます。
こうした業者から借りてしまった場合は、即座に闇金特化の弁護士および警察に同時進行で相談するべきです。素人闇金は予測不能な行動に出ることも多く、迅速な対応が必要になります。
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闇金業者の危険な取り立て手口とは?

闇金業者は法外な金利で貸し付けるだけでなく、貸したお金を回収するために様々な取り立て手口を利用します。被害を未然に防ぐためにも、闇金業者の典型的な取り立て方法を知っておきましょう。
電話による執拗な取り立て行為
闇金による取り立てで最も一般的な手段は、電話による執拗な催促です。1日に何度も電話をかけ、深夜・早朝問わず支払いを催促するのが特徴です。
「クズ」「殺すぞ」などの脅し文句を使い、債務者に精神的圧力をかけます。恐怖心を煽り、無理にでもお金を工面させようとするのです。
さらに悪質なのは、たとえ返済していても「支払いが足りない」と言い、勝手に返済額を増やし、さらなる金銭を要求する手口です。
家族や職場を巻き込んだ嫌がらせ
闇金業者は債務者本人だけでなく、周囲の人々も標的にします。債務者の職場に電話し、電話口の相手を怒鳴りつけるなどして、債務者の職場での立場を失わせる嫌がらせも行います。
債務者の子どもが通う学校にまで電話がかかってくるケースもあり、家族全体が被害に巻き込まれてしまうのです。
配偶者の職場や親族がターゲットになることもあります。人間関係を破壊し、孤立させ、さらに支配しやすくするという狙いです。
【令和】SNSやメールを使った新たな脅迫手法も登場
近年ではデジタル技術を悪用した新たな脅迫手法も登場しています。鬼メール・鬼LINEと呼ばれる大量のメッセージ送信で精神的に追い込む方法です。
SNSアカウントを特定し、債務情報を拡散すると脅す業者もいます。実際にSNSやインターネットの掲示板で、住所や電話番号、顔写真などの個人情報を公開する「晒し」被害に遭うこともあります。
インターネットを使った嫌がらせは、瞬時に多くの人に情報が拡散されてしまうリスクもあるため、非常に危険です。
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危険な闇金から借りてしまったらどうなる?

闇金から借りてしまうとどのような事態になるのでしょうか。実際の被害状況や返済の実態について確認していきましょう。
法外な金利で借金が膨れ上がる
闇金業者は法定金利の数十倍以上の金利で貸し付けを行います。あっという間に元金よりも利息の方が大きくなり、返済が不可能になる状況になります。
当事務所に相談が寄せられる闇金被害では、年利1000%以上の利率が設定されていることも珍しくありません。このような高金利では、どれだけ頑張って返済しても借金が減るどころか増える一方です。
闇金の借金は完済できないって本当?
闇金の借金は、基本的に完済できません。前述のように暴利が設定されているほか、「完済ブロック」という手法が多用されるためです。
完済しようとすると「完済手数料が必要」「計算ミスであと〇万円残っている」と、闇金が勝手に借金を増やす手法を用います。言いがかりをつけて、絶対に完済させないようにするのが特徴です。
結果的に返済能力を超える借金を背負わされ、長期間にわたって搾取され続けます。
闇金被害が生活に及ぼす深刻な影響も懸念
執拗な取り立てにより、精神的に追い詰められるだけでなく、職場や家族にも被害が及び、社会的信用や人間関係が崩壊する危険性があります。
闇金の借金は債務整理など法制度による救済が受けられません。法的には不法原因給付にあたるため「債権債務関係」が存在しないとする向きもあり、公的な手続きでは解決しないケースがほとんどです。
闇金被害者は精神的・社会的に追い込まれ、最悪の場合、自ら命を絶ってしまうこともあり、非常に深刻な問題です。
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危険な闇金業者に対処する方法とは?ステップバイステップで解説

闇金から借りてしまった場合、どのような対応をとるべきでしょうか。具体的な対処法を紹介します。
闇金との連絡を完全に断つ
まず優先すべきは、闇金業者との連絡を完全に断つことです。電話番号を変更し、LINEやSNSはすべてブロックしましょう。一度断った後は電話に出ず、完全に無視する姿勢を貫くことが重要です。
闇金に「もうお金が取れない」と思わせることが対処法の第一歩となります。ただし、闇金業者によっては、いたずらに無視することで嫌がらせが激化する可能性もあるため、事前に専門家に相談して行うのが大切です。
警察への相談・相談番号の取得(+もし可能なら被害届の提出)
違法な取り立ての証拠(通話録音、脅迫メッセージなど)を集めた上で、警察に相談しましょう。警察署の生活安全課が窓口です。
相談すると相談番号が発行されるので、保管しておいてください。相談番号があると、再度相談する際に経緯説明が簡単になるだけでなく、警察側の対応が変わる場合もあります。
可能であれば被害届の提出も検討しましょう。闇金業者の違法行為が明らかであれば、警察が動いてくれる可能性が高くなります。
闇金問題に強い弁護士への相談・対応依頼
闇金問題の解決に最も効果的なのは、闇金対応に強い弁護士への相談です。弁護士が介入することで、即日取り立てが止まる可能性があるからです。弁護士からの「受任通知」が闇金業者に送られると、闇金業者から依頼者への直接連絡は禁止されます。
不正に利用している携帯電話や口座の凍結申請、刑事告発など、法的対抗手段を交渉カードにできるため、闇金と安全に縁を切ることができるのです。
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まとめ

闇金業者はやくざが直接運営するケース、資金提供を受けるケース、一般人が独立して運営するケースなど様々なパターンがあります。共通しているのは、いずれも法外な金利と悪質な取り立てで、借りた人を借金地獄に陥れることです。
闇金からの借金は完済が不可能な仕組みになっており、返済を続けるほど状況は悪化するだけです。被害に遭った場合は、まず闇金との連絡を断ち、証拠を集めた上で警察や弁護士に相談することが重要です。
闇金問題に強い弁護士に相談すると、取り立てを即座に止め、安全に問題を解決できる可能性が高くなります。決して一人で抱え込まず、早めに専門家の助けを求めることが、闇金問題解決の第一歩です。
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