チケリアは危険な先払い買取業者！利用するとどうなる？縁の切り方も紹介

お金に困った際、チケットや金券を現金化できる「先払い買取」サービスは、一見すると便利に感じるでしょう。しかし、これは実質的に危険な借金に繋がりかねません。

今回は、先払い買取業者の一つ「チケリア」について解説します。チケリアの営業実態、利用時のリスク、万が一関わってしまった際の対処法まで、詳しくご紹介しましょう。現在チケリアの利用を検討している方や、すでに利用して困っている方は、ぜひ最後までお読みください。

先払い買取チケリアとはどのような業者なのか？

先払い買取とは、金券などの商品を業者へ送る前に買取金額が振り込まれる仕組みです。実質的には商品を送らずに「キャンセル料」を支払う前提で、高金利の貸付が行われています。

チケリアの基本情報

チケリアは株式会社underriverが運営する先払い買取業者です。大阪府公安委員会の古物商許可を取得していると掲示しますが、許可番号として表記された「大阪府公安委員会 第621120182066号」は当局のリストに該当がなく、虚偽の番号と考えられます。

所在地は大阪市浪速区元町2-2-17賛興ビルと記載されています。WEBサイトの企業情報部分は画像として表示され、情報をコピー＆ペーストできないよう工作されている点が特徴的です。

通常の買取店であれば、企業情報を隠す必要はありません。信頼を得るため、積極的に情報を公開するのが普通です。情報拡散を防ごうとする画像表示の姿勢からは、何か隠したい事情があると推測できます。

最大90%と高い買取率をアピール

チケリアが買取対象とするのは、主に全国百貨店共通商品券とVJAギフトカードです。郵送買取と先払い買取の2つの取引形態を用意し、郵送買取では買取率90%以上という高い数字を掲げています。

一般的なチケットショップでも高額買取をアピールするケースはありますが、チケリアは後述のようにキャンセルが前提の取引です。買取率は実質的に意味をなさない宣伝文句と言えるでしょう。

実際の仕組みは、先に現金を受け取った後でキャンセル料名目の返金を要求するパターンです。表向きの買取率が高いのは、本来の目的である金銭貸付の実態を隠すためと考えられます。

申し込みフォームで記入する個人情報が非常に細かく不審

名前や連絡先程度であれば、一般的なチケットショップでも提供を求められるものです。チケリアは通常のチケット買取に必要な情報を超え、過剰な個人情報を収集しています。

勤務先本社名、給料日、給料日が休日の場合の支給日、雇用形態など、利用者の経済状況を詳細に把握できる質問が並びます。これらの情報は、通常のチケット買取には不要なものばかりです。

なぜ、ここまで細かい情報を求めるのでしょうか。後述しますが、利用者がどれくらいの返済能力を持つか、いつ取り立てをすれば効果的かを見極めるための調査と考えられます。

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チケリアの正体と利用した場合のリスク

先払い買取には危険が潜んでいます。チケリアのような業者と関わることで、どのようなリスクが生じるか詳しく見ていきましょう。

【結論】チケリアは実質的には闇金業者の可能性が高い

チケリアはチケットショップに見せかけて営業していますが、実質的な営業内容は闇金業と変わりません。先払い買取というビジネスモデルは、キャンセルが前提となっています。

買取代金として振り込まれるお金は実質的には貸付金であり、後にキャンセル料という名目で取り立てが行われます。キャンセル料として支払う金額は、元本に加えて高額な利息が上乗せされたものです。

過剰に個人情報を収集するのも、利用者の経済状況を推測し「いくらまで搾り取れるか」を見極めるためと考えられます。給料日を聞くのは、いつ取り立てれば効果的かを計算するためでしょう。

金融庁や警察も先払い買取業者への監視を強めており、貸金業法違反で摘発される事例が増えています。利用者保護の観点からも、危険な業者と言えるでしょう。

年利換算すると1200％の高金利で貸し付けが行われる

先払い買取の恐ろしさは、法外な金利にあります。例えば、1万円の買取に対して2万円の返済を迫られるケースもあり、これを年利換算すると元本の10割（年利1200%相当）です。

支払日までの期間が1週間足らずと短期間で、高額な返済を強いられるパターンも珍しくありません。一般的な消費者金融の金利（実質年率18%程度）と比較すると、いかに法外な金利かがよく分かるでしょう。

高金利での貸付は、利息制限法で定められた上限を大幅に超えており、明らかに違法です。正規の金融機関では絶対にあり得ない取引条件であり、一度関わると抜け出すのは非常に困難になります。

支払いが遅れると脅迫をともなう取り立てを行う

支払いが滞ると、状況はさらに悪化します。「弁護士から請求書を家に郵送する」「詐欺罪で訴える」など、脅迫的なメッセージが送られてくるという情報もありました。

緊急連絡先として記入させた家族や勤務先の情報を利用し、取り立ての電話をかけてくる恐れもあります。家族や職場に借金の事実が知られることで、精神的にも追い詰められていくでしょう。

重要なのは、先払い買取業者は営業形態自体が違法であるため、実際に訴訟を起こせないという点です。法的手段による取り立ては不可能であり、これは脅しの文句に過ぎません。

しかし、多くの利用者はそのことを知らず、恐怖のあまり無理な返済を続けてしまいます。結果的に借金が膨らみ、より深刻な状況に陥ってしまうのが実情でしょう。

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チケリアと安全に縁を切る方法は？

チケリアのような先払い買取業者と関わってしまった場合、どのように対処すべきでしょうか。効果的な対策を以下に紹介します。

早期解決には闇金や先払い買取業者に強い弁護士への相談が効果的

チケリアのような先払い買取業者に対処するには、闇金対応に精通した弁護士への相談が最も効果的です。違法業者とのトラブル解決経験が豊富な弁護士は、早期に取り立てを停止させ、それ以上支払わずに済むよう交渉してくれます。

弁護士が介入すると、「受任通知」が業者に送られ、それ以降は直接の取り立てが法的に禁止されます。業者側も弁護士の関与を嫌うため、問題解決が進みやすくなるでしょう。

無料相談や分割払いに対応するなど、被害者に寄り添ったサポートを提供する法律事務所も少なくありません。費用面で心配がある方でも相談しやすい環境が整っているため、一人で抱え込まず専門家に頼ることが大切です。

警察への相談と証拠の保存

取り立ての証拠は必ず保存しておきましょう。通話録音、メッセージのスクリーンショット、振込記録など、あらゆる証拠が後の対応に役立ちます。

チケリアのような先払い買取業者は、闇金として警察から摘発される事例が増えてきています。すぐには対応できない場合でも、取り立てや嫌がらせを止めるための助言を受けられる可能性が高いです。

多くの場合、生活安全課が窓口となります。弁護士への相談と並行し、警察にも相談すれば、より効果的です。

借金に警戒心を持ち類似の業者を二度と利用しない

経済的に困窮している人を狙った広告には注意してください。例えば、インターネットなどで見かける「即日現金」「ブラックOK」といった文言には警戒しましょう。

一般的な不用品買取店と比べて著しく不自然な取引内容を提示する業者は避けるべきです。正規の買取業者であれば、商品を確認してから代金を支払うのが基本です。

急な出費が必要な場合は、正規の金融機関や公的支援制度の利用を検討しましょう。自治体によっては生活資金の貸付制度などもあり、法的に安全な選択肢が存在します。

すでに借金があり、自転車操業状態に陥っている場合は、弁護士に債務整理を依頼することも検討してみてください。

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まとめ

チケリアのような先払い買取業者は、実質的に闇金業者と同様の営業を行っています。法外な高金利と厳しい取り立てにより、利用者を経済的にも精神的にも追い詰める危険な存在です。

年利1200%にも相当する高金利での貸付は、明らかに違法行為です。一度利用すると抜け出すのは非常に困難になります。支払いが滞れば、家族や職場にまで迷惑が及ぶ恐れがあり、生活の破綻に繋がりかねません。

万が一関わってしまった場合は、闇金対応に詳しい弁護士に早期相談することが最も効果的です。警察への相談と証拠の保存も重要なポイントとなるでしょう。

お金に困った時こそ冷静な判断が求められます。一時的な解決策として先払い買取に手を出すのではなく、正規の金融機関や公的支援制度など、安全な選択肢を探すようにしましょう。